2025年度新課程共通テストはヤバい!②
*アイネストの2022年6月10日ブログ記事より転載
前回の続きです。
③地理歴史・公民の負担が大幅に増加。
例をあげて説明しますと、
例えば、現行の試験で「地歴」は「日本史B」で受験できますが、
2025年度のテストでは、
「歴史総合+日本史探究」となり、
日本史と世界史の融合科目である「歴史総合」が必須となります。
つまり、
日本史だけでなく世界史も学習しなければなりません。
また、現行の試験で「公民」は「政治・経済」で受験できますが、
2025年度のテストでは、
「公共+政治・経済」となり、
現在の「現代社会」にあたる「公共」が必須となります。
つまり、
現在の受験生よりも負担が倍増する、
ということです。
現行では教科書2冊でよかったものが、
2025年度のテストでは教科書4冊
勉強しなければならなくなります。
④新たな試験科目として「情報Ⅰ」が登場。
2025年度からのテストの、最大の問題点かもしれません。
そもそも、
「『情報』の試験って、何?」
とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
要は、
「プログラミング」の能力を問う試験です。
実際の問題は独自の疑似プログラミング言語で出題されますが、
プログラミングの基礎的な考え方を身につける必要があります。
*ちなみに「独自の疑似プログラミング言語」ですが、
ほぼ「Python」のようです。
2025年度の入試から国立大学の受験者は
この「情報Ⅰ」が必須となることが決まっています。
前回と今回で、
現高1生(*2022年時点)から受験することになる
新課程の共通テストがいかに大変なものになるかを
お伝えしました。
さらにもう1点付け加えると、
新課程の共通テストには
「過去問」というものも存在しません。
「中学校までの勉強がうまくいったから、
高校の勉強も大丈夫だろう」
「中学生の時の塾で勉強の仕方が分かったから、
高校の勉強は自分でやって大丈夫」
なんて、そんな甘いものではないことが
お分かりいただけたでしょうか?
ただでさえ、
今春(*2022年度)の共通テストでは数学をはじめ
7科目で平均点が過去最低になっているように、
過去のセンター試験に比べて共通テストは
難化させる方針であることを、
大学入試センターは明確に打ち出しています。
この、とてつもなく厳しくなる一方の大学入試を
乗り切るための方法はただ一つ。
いかに『高1から』計画的に
学習を進めるか?
です。
今でも
高3からだととても間に合わないのが
大学入試ですが、
現高1生(*2022年当時)から受験する新課程での入試なら
なおさらです。
おっと。
またまた長くなりましたので、
続きは次回。