学校の勉強や宿題をしておけば大丈夫?~その②~
*アイネストの2023年9月9日ブログ記事より転載
前回の続きです。
今回はちょっと刺激が強いかもしれません。。。
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③学校の宿題はクラス全員に「一律」で出される
もので、生徒一人一人のレベル・課題に即して
いない。
クラスに生徒が40人いるなら、
学力レベルも、志望校も、勉強に充てられる時間の長さも、
全部バラバラ。
なのに、
学校の先生はクラス全員に「同じ」宿題を出します。
その宿題が自分にピッタリ、という生徒は
一体クラスに何人いるのでしょうか?
④学校の先生たちは、他の科目の先生がどれだけの量
の宿題を出しているかをお互いに把握していない。
すべての先生がそうだとはいいませんが、
学校の先生も人の子です。
「生徒たちの定期テストや模試、共通テストの結果が
自分の指導科目だけ悪くなるのは避けたい」
と考えたりします。職場での評価が下がりますからね。
そうなると、生徒に出す宿題はどうしても多くなりがちです。
加えて先生たちは、
(すべての先生がそうだとは言いませんが)
「他の科目の先生たちが、生徒たちにどれだけ
たくさん宿題を出しているか」
なんて、ほとんど把握していません。
(アイネストではそもそも宿題が非常に少ないので
ありませんが、ひょっとすると学習塾でも同様の
状況があり得ます。)
「数学でたくさん宿題を出しているなら、
英語の宿題は無しにしよう」
なんて配慮は、間違ってもありません。
おまけにそれぞれの先生が、
「自分の出す宿題は、生徒たちにやらせて
とても有意義なものだ!」
と疑いもなく思っていたりします。
その宿題がどんなに質の低い、
ただただ生徒に「作業」「労力」を求めるような
ものであっても、です。
また、
生徒の学力を上げるためというよりもむしろ
単に自分の授業を進めやすくするためという、
自分本位の考えのもとに出されている宿題も
あります。
こういった理由から
生徒たちは莫大な量の宿題を日々抱えることに
なります。
学校の先生が出す宿題に「盲目的に」取り組んでしまうと、
それこそ1日の学校の宿題を終えるだけで
夜中の2時3時までかかる、なんてことになってしまいます。
⑤学校の授業は進度が遅い。(特に公立高校)
理科や地歴公民の内容を学校で学び終えるのが
高3の12月、下手をすると共通テストまでに
全ての内容を学び終えることができない、
なんていう生徒を、これまで何人も見てきました。
挙句、遅れを取り戻すためか、
「そのスピードだと生徒は置いてけぼりでしょ!?」
というぐらいの速さで授業を進める先生もいたりします。
私立の中高一貫校などが
高2までで高校の内容すべてを勉強し終えて
最後の1年間をまるまる入試対策に使えていたりする
のに比べると、特に公立高校の生徒は
学校の進度に合わせて勉強していると
入試で不利なのは明らかです。
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と、ここまできて話が長くなりましたので、
続きは次回。